尊敬

尊敬

大切な漫画たちの作家さんの手紙のようなもの
美しい装丁の中
プロットの描き込み
流麗に迷いなく筆を動かす方なのだろうと思っていた
濃い濃い何本もの線の上に更に濃く描かれた輪郭
そうだ、先生は自己肯定感の低い方だった
人の性は変えることってできないのではないだろうか
心理学を学んだ先生がきっと振り返ることなく筆を進めたんだろう
あれだけ上品な知性と練り込まれた詩的さを置き去りにして、書いた文を読み返すのもしんどかったんだろうなと察せる(後半は酷いもんです)
華やかではない
とにかく苦しい
とにかくしんどい
どちらが悪いとかではなく、先生が一般人から遠い事は分かった
想像以上に自分の力を軽んじていることも分かった
怒りというものを内包して、ジェルミのように噴出する先を未だ持たないのかしら
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